なぜ温めて
いけないのか?

痛み=炎症は冷やすべき!

  • 「炎症」という言葉を聞いたことがあると思います。
    読んで字のごとく、痛いところには炎のような熱を帯びている状態で、炎症反応と言われます。

    関節炎、腱鞘炎といった分かりやすいものから、結膜炎や中耳炎、胃炎など一般的な病気も炎症が関係します。
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炎症には大きく2つあります。

①急性炎症

打撲、捻挫、肉離れといったケガによるものや、ギックリ腰、寝違えなどが原因で明確な痛み。
内科的には急性胃腸炎など。

②慢性炎症

肩こり、慢性腰痛症、関節痛といった症状など、原因が不明確な痛み。
内科的には慢性胃腸炎など。

病院だって炎症しているのは
分かっています。

病院では「消炎鎮痛剤」いわゆる内服薬(痛み止め)やシップを処方されます。
これは「炎症を消して痛みを鎮める」目的で出されているのですが、薬効成分が聞くまでは胃腸の消化や浸透まで大変時間がかかります。

当院ではアインシングをおすすめしています。

「真実」
温める=痛みをごまかしている

なぜ、一般的な病院、整形外科、接骨院では温めているのか?

医療の歴史を紐解いていくと、

患部は炎症している→血流を上げて熱を運ぼう→血流を上げるために温めよう

というように、現在は目的が「血流を上げるために温める」にすり替わってしまい、
医学書は「慢性痛は温める」になっているのです。

温めることが当たり前になった
3つの誤解

①打ち水効果からの誤解

江戸時代、痛いところには、泥シップが使われていました。これは泥に含まれる水分が蒸発する際に、周囲の熱を奪いながら蒸発していく気化熱を利用しています。
※気化熱は夏のアスファルトに水を撒いて道路そのものが冷えていく打ち水効果に似ています。
近代シップの原型ともされる泥シップは本来、冷やす目的でした。
これが時代とともに変化し、鎮痛成分を含む白いシップが量産されました。
現在は肌色の水気を含まない(冷却効果の無い)シップが主流になりました。

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②温泉文化の日本

温泉は日本の文化と言われて久しいですが、一般的に言われる効果効能は温泉成分によるものです。
「温泉=体に良い」という先入観が出来ててしまうのは仕方ないと思います。
しかし、長く温泉・お風呂に浸かるのは、炎症部位に対して熱を与えてしまいますので、
火に油を注ぐようなものです。
そのため、腰痛や神経痛など体の調子が悪い時に長湯で温めることはおススメできません。
私もお風呂は好きですが、それは疲れを取るため、リフレッシュするためであって痛みを取る
目的では入りません

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③痛みを感じるセンサーが鈍感になる

「お風呂に入ると痛みが楽になるけれど、時間が経ってくるとまた痛くなる」

このような方は大勢いらっしゃいます。あなたも経験ありますでしょうか?
現代医学の温める目的の1つに、痛みを感じるセンサーを感じにくくさせる狙いがあります。
このセンサーを「閾値(いきち)」と言います。

痛みセンサーの閾値は、温めることによって反応が鈍くなるため一時的に痛みを和らげる効果があります。しかい、閾値は時間とともに平常値に戻ってくるため本来感じるはずの痛みを正確に感じてしまうため、また痛くなってしまうのです。

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しかし温めること
悪いことじゃない。

そして冷やすこと
悪いことではない。

温める」「冷やす」を同列に使い分けましょう!

ここまで、温めることについて否定してきましたが、
なにも二度と温めない・お風呂・温泉・ホッカイロも言語道断と言うつもりは一切ありません。

今のあなたの状態、関節やバランスを診る限り、治療の一環としてアインシングをするべきだと判断しています。

「急性は冷やして、慢性は温める」という根拠のない話ではなく、

気持ちよくなりたい、
ゆっくりしたい時には温める。

痛み、しびれ、動きを
治したい時には冷やす。


このように正しい認識のもと、使い分けをして欲しいのです。
そして、それが今お困りの症状を改善し、以前のように普通の生活ができるきっかけになれば嬉しいです。

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